2007-09-17

インド旅行(駆け足編)@ベナレス



定刻より1時間程遅れ列車はベナレスへ到着した。
まずはホテルにチェックインし汗を流す。
今日はベナレス郊外にあるお釈迦様が初説法した地サルナートへ行くのだが出発まで数時間ほど時間があまってしまった。
ベナレスに来たからにはガンジス川に行くしかない!
そこでホテルの外へ出ると・・・
わさわさ集まるリクシャとオートリクシャとタクシー。

事前の情報ではホテル前のリクシャは高い値段を言ったり、値段どおりに行かなかったり、おみやげ屋に拉致したりと、良い噂は聞かなかったのでとりあえず無視してガンジス川方向へ歩いていく。
すると1人のオートリクシャの運転手が追いかけてきた。
交渉開始
リクシャ「ガンジス川に行くんだろ?」
我て「ぶらぶらしているだけだ」
リクシャ「ガンジス川に行かないか?」
我て「もし行ったらいくらだ?」
リクシャ「200ルピーだ!これは安い!」
我て「高い歩いていく!」
リクシャ「ガンジス川まで8キロもあるんだぞ!」
我て「嘘だ!4キロくらいだ!」
確かに我ての泊まったホテルはガンジス川から遠かった。
地図では最短のガンジス川まで直線距離で4キロ程。
もちろん歩いていく気は無い。
そこで地図を見せ有名なダシャーシュワメードガートに連れて行けと言うと
リクシャ「そこはオートリクシャは入れない!」
我て「じゃあ一番良い所へ連れて行け!」
リクシャ「ここが良い!」
指でさしたのはダシャーシュワメードガートのさらに3つほど先にあるガート。
確かに遠そうだ。
我て「じゃあ100ルピーにして。」
リクシャ「うぅ・・・」
リクシャ「わかった。1人100ルピー。2人で往復200ルピーな!」
我て「えっ?2人で100ルピーじゃないの?」
リクシャ「・・・」
我て「じゃあ200ルピーで良いから直接行って直接帰ってくるか?」
リクシャ「もちろんだ約束する!もしやぶったら金は要らない!」
それで商談成立。
なんとなくやられた感じもあるがまずは安全第一を考えた。
リクシャに乗り込みガンジス川を目指す。
人、車、バイク、自転車、牛、犬、ヤギがそれぞれ自己中心的に道を走ったり歩いたりしている。
鳴り止まないクラクションの音、どこからか聞こえてくるお祈りの歌?
とにかく喧騒に喧騒を重ねたような街ベナレス。
途中ガソリンスタンドで給油する運転手。
1リットル50ルピー(約150円)。
日本より高い・・・
いくら排気量の少ないオートリクシャとはいえガンジス川往復で1リットルはガソリン使うだろう。
やっぱり200ルピーの料金は妥当なのかもしれない?
と言うより、ホテルの前で10ルピーで行くと言っていたやつが相当怪しい。。。

途中渋滞に巻き込まれ1時間程かかってガンジス川へ到着した。
狭い路地を通り抜け建物の間から初めてガンジス川を見た時、我ては一瞬息を呑んだ。
特に綺麗な訳でもない。
なにかある訳でもない。
ただの川なのだ。
でも何かが違う。
これがガンジス川のパワーなのか?

しばらく川辺をうろついている間、リクシャの運転手はずっとガートの上で待っていた。
そして帰りも渋滞に巻き込まれつつ無事に直接ホテルへと送り届けてくれた。
降りるときに料金を渡す。
すると控えめに「混んでたからもうちょっとちょうだい」
などと言ってきたが「約束だからね。また今度ね。」
と断るとあっさり納得。
こいつは良いやつなのか?
それとも200ルピーは払いすぎなのか?
計算してみると
200ルピー=600円
-ガソリン代150円として
残り450円
約3時間の行程
時給150円
妥当じゃないかと1人納得。

午後は専用車でサルナートを観光。

ホテルに帰り夕食を済ませた後、再びリクシャを捕まえ夜のガンジス川へ行ってみる。
向かったのは有名なダシャーシュワメードガート。
オートリクシャが入れないので少し離れた所から徒歩で向かう。
昼間に比べ夜はかなりスリリングだ。

暗がりから感じる人の視線が気になる。
正直インド人の人相はコワイ。暗がりで見るともっとコワイ。
我ての見たインド人で人相の良い人はガンジーさんだけだと思う。

ガートの上にあるチャイ屋で一服していると言う運転手と別れ川岸へと降りる。
そこで見たのは何かを考えるようにガンジス川を見つめる牛。
ガートで生活している人?の夕食。
ガートで寝ている人。
犬、アヒル。
そしてヒンズー教の神様を担ぎガンジス川に入っていくインド人。
スリルと引き換えに昼とは違うガンジス川にふれる事ができた。

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